消費税アップって、ホントに必要?【代表北村の教育ちょこっとコラム】

今回は経済のお話しです。先日、ある生徒から、「国の財政」に関する課題作文の書き方についての相談を受けました。この課題を出した人は、おそらく、「日本の国は借金が多すぎて大変なので、消費税を上げなくては破綻する…」みたいなストーリーの作品を期待しているのでしょう。ニュースはいつも借金だけしか報道しませんが、ちょっと待ってください! 現在、国の借金は約1200兆円。日本の年収は550兆円なので、たしかに莫大な金額です。しかし同時に、国には政府700兆円・日本銀行400兆円の計1100兆円の貯金があって、実質的な借金は100兆円。しかも、その借金はほとんどが「円」という国内のもの。「年収550万円のパパが、ママから100万円借りている」みたいな状況です。 国内、つまり家族から借金をして破綻することはありません。日本の状況は、ギリシャなどとはまったく違うのです。「日本の借金は実質ゼロ」という有識者も多数います。 万が一、「今すぐ100万円返して!」とママに言われた場合は、日本国というパパが、国立印刷局にある印刷機をせっせと回して〝1万円札〟をたくさん刷って、ママに渡せば返済完了。だから、「もう消費税を上げないでほしいなぁ~」って思うのは、私だけなのでしょうか…。