ロシア軍がウクライナ制圧のために企てた当初の作戦(プランA)はわずか「4時間」、2つ目の作戦(プランB)は「3日間」で首都を攻略する予定だったといいます。いずれの作戦も失敗して泥沼化し、ご承知のように多数の一般市民を巻き込む凄惨な軍事侵攻となって、まもなく2か月を迎えようとしていることはご承知の通りです。
ロシアと比較して、兵員数・兵器量が10分の1程度しかないウクライナ軍が、ロシアの大軍をこれほどまでに圧倒する最大の理由は、ウクライナ人の「何が何でも祖国を守る」という一致団結したモラール(士気)の高さと、彼らを支える膨大な他国のネットワーク(情報網)にあると思います。その反面ロシア兵は、「何のための戦いか」という大義すらまったく知らされずに戦場に送り出され、圧倒的戦力を持っていながらも自らの力を発揮できずに、次々と敗退する結果となります。
些か不謹慎ですが、これを学習に置き換えるとモラールは「やる気(学習意欲)」、ネットワークは「情報力」となります。どれだけ高額な教材や学習ツール等が整っていても、本人の学習意欲や周囲のサポートが弱ければ決して勝利を得ることはできません。私たちは、毎年恒例の「やる気UP講座」などの学習イベントを通じて、教科指導のみならず、子どもたちの意欲開拓と情報力向上のための努力を続けたいと考えています。
先日、テレビ・新聞等で大々的に報じられたニュース、「労基法違反の疑い兵庫・三田の人気洋菓子店幹部らが書類送検 月に残業342時間の従業員も!」。
逮捕や書類送検には驚きませんでしたが、その残業時間の凄まじさには驚嘆!数年前の電通社員過労自殺事件を、はるかにしのぐスケールです。私は甘いものが大層苦手なので、このケーキ店を利用することはあまりないのですが、ココは信じられないほど「並ばせて待たせる」という印象があります。炎天下でも極寒でも…。だから大阪出身の人間の気性としては、あまり行きたくないというのが正直な感想。^^;
「行列のできるラーメン店」みたいな特集を、テレビ等でよく目にすることがあります。あくまで個人的な意見ですが、そういう店の店主は大概胡散臭い。顧客本位で本当においしい店は、メディアにダマされた客が大量に押しかけると、店の味が落ちるのを知っているので、基本は取材など受けません。
寒い中で長い時間並んで待たされて、空腹をガマンして、そのあとに食べればどんなにマズ~いラーメンでもおいしく感じてしまう。これが彼らの魂胆です。学習塾も飲食店も同じで、私たちはよいものとよくないものを見分けることのできる「かしこい顧客」であるべきではないか…と考えています。
入試本番が近くなり、受験生は緊張したムードに。そんなときに役に立つ、受験直前・
本番当日に失敗しないための助言を5つあげてみました。
① 受験にトラブルはつきもの ② 出題傾向が変わったときこそチャンス
③ 自分がわからない問題は他の生徒もわからない ④ 早起きは三文の得
⑤ あせったら負け
①万が一、忘れ物があったり遅刻しそうな場合が出てきたりしたときのために、「自宅・通っている中学校・受験校」の連絡先(住所・電話番号)を一覧表にしておきましょう。
②たとえ出題傾向が変わっていたとしても、あせらないことが肝心。③わからない問題があって当然。そんなときは「自分がわからない問題は、他の生徒もわからない」といった心のゆとりが大切です。
④早起きの原則は早く寝ることですが、朝が苦手という生徒は目覚めと同時に朝日を浴びるのが一番効果的です。
⑤これまでがんばってきたという自信と、これだけは気をつけようという本番に臨むときの心構えを持って。
この時期は日頃から受験を意識し、問題集を解く時にタイマーを使ったり点数をつけたりするなど、時間設定や環境設定を行うことで、ミスは最小限に防げるでしょう。みなさんの健闘を祈っています!
コロナ禍という長いなが~いトンネルも、ようやく出口の光がうっすらと見えてきました。この2年間は、つらいことも多かったと思いますが、反面この危機的状況の中で、私たちはたくさんの「学び」を得ることができたのではないかと考えています。
人間は、普段日常では感情を表面に出さない生き物ですが、ひとたび自分が追い込まれた状況に陥ると、その本性をむき出しにするものであると言われています。災害や事故などの危機に見舞われたとき、自己中心に振る舞うか、それとも利他的行動に出るか…。
この長いコロナ禍では、多くの企業や個人がどさくさに紛れて火事場泥棒のように不正を行ったり人を欺いたりする事件があとを絶たず、教育という大切なミッションを担う、この地域のいくつかの学習塾でも、正しくない行為で生徒たちを裏切っていることも、悲しいかな事実のようです。
つらくて追い込まれた時に人に優しくなれる力こそ、真の「人間力」です。優しさは、強さの現れです。その強さは、偽りや誇張などの誤ったずるいやり方で培われるものでは決してありません。
私たち特進館学院の教育の原点は、「正しくフェアに生きること」。だから、アンフェアとは徹底的に戦います。これからも、「子どもたちの夢をかなえる進学塾」として、ずっと歩み続けたいから…。
今だからお話しできますが、私が以前に経営していた進学塾(仮に「進学塾A」とします)の塾生保護者の中に、塾がやることにいつもクレームを言ってくるお父さんがいました。今で言う「モンスター●●」です。そのおかげで、明らかに生徒たちに有意義なものでも、新たな企画を行うとスグにその人から電話が鳴るので、当時の社員たちは萎縮。「他塾との差別化」を柱に、斬新な政策を進める進学塾Aは、平凡な「普通の塾」へと成り下がっていきました。
先日、あるメディアのアンケートで、「隣の某大国が、最近1000発以上のミサイルを日本に向けている現実を不快に感じますか?」という問いに、「不快に感じない」と回答する日本人が数%もあったのを見て、たいへん驚きました。世の中にはそういう人が一部いるものです。
昨今、「SDGs」が叫ばれる中で、「多様性」や「マイノリティ」の尊重など、「少数派の意見を大事にせよ!」的な考えが、世界的な風潮となりつつありますが、個人的には、少数派の考えにとらわれ過ぎて、肝心な多数派の意見を排除することは、民主主義の否定のようで、どうも納得がいきません。
特進館学院は、先ほどのクレームお父さんのような「1%の悪意」を恐れて、99%の子どもたちを犠牲にするような、誤った道へ進むつもりなどは1ミリもありませんのでどうぞご安心ください!
以前、「勝利する人の共通点」についてお話ししました。アスリートも受験生も、勝利する人は必ず「楽しんでいる」という内容でした。【代表北村のちょこっとコラム(2018.12)参照】
そこで、最近私が発見した新しい「勝利の方程式」について、こっそりとお知らせします。みなさんには、悩みや困りごとなど「ストレス」がありますか? おそらく、まったくない人などいないのではないでしょうか? でも、それでいいのです!たとえば10m先の空き缶に石を当てるのと、空き缶に当てずに1 ミリ手前に石を落とすのではどちらが難しいですか?
100 点満点を取るよりも、99 点で止める方がはるかに難しい。何が言いたいのかというと、「何もかも完ぺきだと、結果的にはダメになる」というお話です。マグロやウナギ・マダイなどの養殖で、ご承知の通り日本の水産技術は世界最高水準。養殖魚が天然魚並みの引き締った身となる秘密は、「養殖網に少しだけ天敵を入れる」ことだそうです。安穏な環境で育てるのではなく、あえてストレスを与えることで、良質で美味しい魚に成長する。そういえば、アコヤ貝に異物の核を無理に入れてストレスを与え、その結果できる産物が、あの美しい「真珠」であると伊勢志摩の方に聞きました。多少のストレスを持つ方が、人は成長できる。そう考えると、ちょっと幸せな気分になれるのでは…と考えますがいかがですか?
ヒトの脳細胞は、およそ140億個あると言われています。脳は生まれてから12年~15年で成長のピークを迎え、20歳で脳の質量は1400g前後になります。140億個あるヒトの脳細胞は、成人後は一切増えず、毎日約10万個ずつ死滅していくそうです。そのペースで死滅すると、脳細胞がすべてなくなるまでに何年掛かるでしょう? 答えは「383年」です。
日本がいかに長寿国でも最高齢は118歳。383年の3割程度です。だから、自分の脳を今の3倍以上酷使しても全然問題ないという理屈。使えば使うほど、脳は磨かれます。
私が、今までに出会った人々の中で、「コイツは成功しないなぁ」とか「アカンなぁ」、「伸びないなぁ」と、ついイライラしてしまうタイプの人に共通する言葉グセがあります。それは、「いま何時ですか?」、「きょう何曜ですか?」みたいな質問です。すぐにわかることでもアタマを使わず、他人に頼ることが常習化している人。自分の脳を甘やかして、ほとんど新品脳のままで人生を終えようとする。アカン人たちの典型です。「それくらい自分で考えろ!」と言いたくなります。加えて、「どうしたらいい?」という口グセにもイラッとします。相手に頼らず、せめて「AかBのどちらがいい?」または「Aでいい?」ではないでしょうか? 脳を甘やかすことは、自分の夢や目標を捨てるに等しい行為だと考えています。
世界中の人々に多くの感動を与えてくれた東京2020が閉幕し、東京パラリンピックへとバトンが渡されました。コロナ禍での五輪反対報道や、開会後も多くの騒動がありましたが、結果的には、開催できて大正解だったと、勝手に思っています。^^;
五輪開催中に気になったのが、見事メダルを獲得した選手や結果が振るわなかったなど、アスリートへの心無い誹謗中傷のSMSが飛び交ったこと。個人的なものから国家ぐるみのものまで。それらのSMSによる攻撃のほぼすべてが“匿名”での投稿だったそうです。
自らは匿名で守られながら、相手を一方的に追い詰めるのは、最も醜く卑怯で最低の行為。このような理不尽なSMSで、精神的に追い込まれて、最悪自殺に至るという悲劇も、年間数百件はあるとのこと。これはもう、殺人行為と言っても過言ではないと思います。
百点満点の人間はいません。だから、時には叱咤されることも必要ですが、それが本人のいない場所や匿名で呟かれては何の解決にも繋がりません。せめて「名を名乗れ!」と言いたい。言いたいことがあれば、正々堂々と目の前の相手に向かって伝える。それが、道理だと思います。「褒め口は目の前、叱咤悪口は影で」ではなく、特進館学院は、「叱咤は目の前、褒め口は影で」の姿勢を実践していきたいと考えています。
世の中にあるたくさんの職業の中で、「先生」と呼ばれて働く職業がいくつかあります。教師・医師・弁護士・政治家・作家など…。僭越ながら、塾のお仕事もその一つです。だから、塾の世界では新人社員も、最初から「先生」と呼ばれながら働くことになります。
今から30数年前、大阪の塾に入社した当時、私はそのことに違和感を抱いていました。なぜなら、街で若い同僚の塾教師同士で「先生」と呼び合っていると、街の人から不思議な視線を浴びる。それがとても嫌でした。
「先生」と呼ばれて、気分を悪くする人はいません。しかし、それで自分が偉くなったみたいな錯覚に陥って、分不相応に人に傲慢に接したリ、人の心を傷つけたりするような言動は絶対に許されません。
「先生」と呼ばれる仕事は、お客さまから頭を下げてもらって、かつお客さまから代金をいただく。自分から頭を下げて「ありがとうございます」と言葉を発する機会もあまりありません。だからこそ、特進館学院で働く私たちは、「先生」と呼ばれながらも、誰よりも「謙虚」でありたいと考えています。保護者のみなさんを、笑顔で元気よく「ありがとうございました!」とお送りする。これが、私たちのポリシーなのです。
特進館学院の先生の特徴に、「一人が複数教科を担当できる」という点があります。私が以前経営していた塾では、「一人1教科担当」で専門性の高さを売りにしていました。しかし、近年の入試問題は多様化が進んで、教科の枠組みがどんどんなくなり、数学とか社会という縦割りの指導スタイルだけでは対応できなくなった。これが、複数教科担当制の大きな理由です。教科の仕切りが「壁」から「ついたて」に変わり、「理系」・「文系」の区別がなくなり、高い所から全体を眺めないと良い指導はできない。教育は今、そんな時代となりました。
コロナ禍において、例の専門家会議が評価されないのは、メンバーが「感染症科の専門医のみで他の病気が見えない」ことにあると言われています。医師会の影響で、近年の病院が〇〇科・△△科など、次々と専門化・分業化されていくのは良し悪し。昔のように、「内科」みたいな総合的な枠組みの病院や医師が、こんな時こそ必要なのでは…と考えます。
医師の仕事はわかりませんが、私たち教師が指導教科を細かく分けて専門化するとすれば、その理由は、「担当を狭めて楽をしたい」以外の何ものでもありません。多少、問題発言かもしれませんが…。スペシャリストからゼネラリストへ。教育のあり方について、今一度、考え直してみたいと思う今日この頃です。