特進館学院の開校コンセプト

かつて、県内に20校舎展開する塾を経営していた頃にはあまり考えていませんでしたが、特進館学院を開校する時、私は「すべての人がストレスを感じない教室づくり」「大手塾と個人塾の良いとこ取りをする」ことを、重要な開校コンセプトとして考えていました。

塾を長年経営する上で感じていた、生徒の不便解消というテーマ。この教室では、文具を忘れてもすぐに解決、空腹でも食事が調達できるなどの便利さを追求し、100円ショップと大規模スーパーをここへ誘致しました。これは、ここに勤める先生にも同様です。保護者にとっては、送迎時に路上駐車しなくても悠々と待機可能な市内最大規模の駐車場(当時)を設置。待ち時間に、買い物を済ませることができる。こういうことってとても大事なことだと思います。

「良いとこ取り」とは、大手塾の強みの情報力・システム力と、個人塾の良さの面倒見の良さ・(先生の転勤がない)安定性」です。そのため小さな校舎を多数作らず、大規模校舎にこだわりました。コンビニ塾からデパート塾への転換です。どれだけ授業や教材に力を注いでも、生徒・保護者がストレスを抱えていては、充分な学習効果は期待できません。子どもたちには、心身ともにベストな状態で学習してほしい。だから私たち特進館学院では、教室環境のみならず、教室外の環境にもきめ細やかな配慮を施し続けてまいります。

日本人の描く、日本の言葉

あたまを雲の上に出し 四方の山を見おろして

かみなりさまを 下にきく 富士は日本一の山

 

青空高くそびえ立ち からだに雪の着物着て

かすみのすそを 遠くひく 富士は日本一の山

 

富士山を歌った文部省唱歌。正式名は、「ふじの山(作詞者:巌谷小波/作曲者:不詳)」。日本人なら誰でも知っている歌で、歌詞がすべての美しい情景を表していますよね。

近ごろ、人工知能とかAIとかが、もてはやされるご時世になっていますが、やっぱり日本人の描く、日本の言葉は、ほんとうに美しくて最高であると、私は考えています。

日本がこれからも世界の国々としっかりつながるためのコミュニケーションツールとして、英語(英会話)は言うまでもなく大事ですが、国語(日本語)はその礎として、それ以上に大切なもの。これから世界へ羽ばたく子どもたちには、この美しい日本の言葉をずっとずっと忘れないでいてほしいものです。

いかりや長介さんの名言

今回は、志村けんさんを育てたドリフターズのいかりや長介さんが語った、奥の深~い言葉をご紹介します。

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強くなることはないです。弱い自分に苦しむことが大事なことなんです。人間は元々弱い生き物なんです。なのに、心の苦しみから逃れようとして強くなろうとする。強くなるということは、鈍くなるということなんです。痛みに鈍感になるということなんです。自分の痛みに鈍感になると、人の痛みにも鈍感になる。

自分が強いと錯覚した人間は、他人を攻撃する。痛みに鈍感になり、優しさを失う。いいんですよ、弱いまんまで。自分の弱さと向き合い、それを大事になさい。人間は弱いままでいいんですよ、いつまでも…。弱い者が手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい。

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弱い人は、強い人を装う。強い人は、弱い人のフリをする。もしかしたら、そんな「裏腹」なのかもしれませんね。ほんとうに強い人の共通点は、弱い人に優しく接することができることです。私たちのように教育に携わる人間は、その強さと優しさを忘れずに働き続けることが大切だと思います。

「イテテ」の法則

おかしな名前ですが、みなさん「イテテの法則」ってご存知ですか? 誰かに、「前屈をしてほしい」とお願いして、例えば地面から10cmまでしか体が曲がらなかったとします。その時に、「あと5 cm曲げて」と頼んでもたぶん無理ですが、「1cmだけ」と言ったら、何とか曲げられるのではと思います。ただ限界を超えているので、その人は「イテテ」と顔をしかめながら前屈をするでしょう。ところが、この「イテテ」を毎日続けていると、いつの間にか痛みがなくなり、前より体が柔らかくなっている…というお話。

生きているとイヤなことや辛いこともたくさんあります。何もかも投げ出したくなって、「会社を辞めたい」とか「部活をやめたい」とか「塾をやめたい」といったネガティブな衝動に駆られる。これが「イテテ」の瞬間です。でも、そこで挫折してしまうか、気を取り直してがんばるかでその人の将来が大きく変わる。人生においての成功や失敗は生まれ持った才能とかではなく、こんないくつかのハードルを乗り越えようとする強い意志があるかないかで決まってくるものと私は考えています。

「イテテ」と感じた時はあなたが成長できる瞬間。泣きたい、叫びたい、逃げ出したいなどと思ったら、一旦深呼吸して、「今の私は成長している!」とポジティブに考えると、気持ちが楽になれますよ。(^^)

「死の商人」にはなりません!

ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエル・パレスチナ戦争など、現在も世界の多くの地域で武力紛争が起きています。そんな中、利益のために敵や味方を問わずに武器を売る人物や組織、これを「死の商人」といいます。彼らは人命の尊さなどまったく無視して、武器を売りさばいて、巨万の富を得ようとする非情な人間です。

話は変わって、私の友人の某有名人が大手コンビニの弁当製造工場へ訪問した時のこと。その会社の社長と話し込んでいたらお昼休みの時間となり、何げに従業員の昼食の様子を眺めると、なぜかみんなが家から持参した「手弁当」を食べています。彼が不思議に思い、「なぜ工場で作った弁当を食べないの?」と社長に聞いたら、驚いたことに即返ってきた言葉が、「あんなもの、食えるかよ!」…だったそうです。世の中には、お客さんを犠牲にして自らの利益を得ようとする悪どい企業がたくさんあり、その一部が事件として大きく報道されることが多々あります。このような「死の商人」的な企業は、結果的に世間の批判を浴びて最後には消えてしまうことは、今までの事例をみても明白です。

利益を追求することはもちろん重要ですが、私たちはこのような犠牲で利益を生み出すような企業なんかには、絶対に成り下がりたくないと、深く心に刻んでいます。

日本の歴史は世界一!

世界に200近くある国の中で、建国(王朝)の歴史を紐解くと、デンマークは1000年、イギリスは950年ですが、日本は2700年でダントツナンバー1。アメリカは240年、中国(中華人民共和国)に至ってはわずか70年。しかも、日本の皇系は「男系[Y染色体]の継承)」のみで引き継がれている、まれに見る王朝。「王」は世界に多数いますが、国際社会で「エンペラー(皇帝)」と称される人は、唯一日本の天皇だけだそうです。他国の王朝は「動乱などで滅ぼされ、新王朝が生まれる」ことが繰り返されてきました。

しかし、日本ではどんな大戦乱でも、将軍などの権力者が常に天皇を尊重し、守り続けてきたからです。要するに、「権力と権威」を区別してきた結果、天皇は敵を作らずに人々の心の拠り所となり、長年同じ血統を続けることができたと言われています。その証拠に、天皇の住居である「御所」は、ヨーロッパの城や中国の宮殿のように高い城壁や堀などで防御されておらず、いつでも簡単に攻められるような低い土塀だけしかありません。

日本のことを、「安い国、悪い国」などとディスる人たちがいます。でも、私はそんな自虐史観など打ち消して、「日本は世界一歴史のある国です!」と、誇りをもってこらからも言い続けたいと考えています。

あなたの『愛情タイプ』はどれ?

前回は、「価値観」のお話しをしましたが、今回は「愛情タイプ」による人間関係の構築方法について考えてみたいと思います。人それぞれの愛情の受け止め方は「5つのタイプ」があるそうです。1つ目は「時の共有」。特に会話がなくても、一緒にいるだけで安心してくれるタイプ。2つ目は「贈り物」。文字通り、プレゼントを受け取ることで喜びを感じるタイプ。3つ目は「言葉」。優しく声を掛けられて、不安や悩みが消えるタイプ。4つ目は「心遣い」。相手の気持ちを、誰よりも気遣ってもらえると幸せになれるタイプ。最後は「奉仕」。自分のために、一生懸命に尽くしてもらえると生きがいを感じるタイプです。

このようなタイプはあなたにもあるはず。ですから、愛情のタイプを理解せずに人と接すると、相手のためと思って行ったことが相手を不愉快にさせて、「なんでこの人は分かってくれないのだ…」みたいなことになって、あげくの果てに、人間関係が崩壊してしまいます。

さて、あなたの周囲の人たちはどのタイプか、一人ひとり検証してみませんか?そうすれば、きっとステキな人間関係がもっと構築できて、自分自身もいま以上これ以上に、愛情いっぱい幸せいっぱいになれるのでは…と考えています。

人それぞれの「価値観」

先日、お気に入りのラーメン屋で「ここのラーメンは最高にウマいので、テレビとかに出たらもっと繁盛しますよ!」と、店長に薦めたら、「そういう短絡的なお客は、決して常連にはならないので興味はない」と即否定されてしまいました。もし自分が店長なら、儲かるのですぐに取材を受け入れるかと…。人にはいろいろな考え方があるのだな~と、妙に納得。また、私が学生の頃、アルバイトしていた会社社長の「がんばったらお前らも社長にしてやるゾ」という激励で、私はメチャメチャがんばりましたが、当時の半数以上のメンバーは、その言葉に何の関心も示していない様子でした。

人は、それぞれに「価値観」を持っています。望むものと望まないもの、欲しいものと欲しくないもの…が人によって異なります。ですから、仮に自分がとても良いと感じても、その価値観を一方的に人に押し付けると、最悪人間関係が壊れる危険性があります。

ひとりの人間ができることなど些細なもの。人間は、周囲にいるたくさんの人々の力に支えられて生きている弱い生き物。だから、自分のことを支えてくれる人々の価値観を慮りながら、思いやりのある人間関係を築いていくことこそが大切な生き方であると、しみじみ思う今日この頃です。

シロクロつける?

漫画家の鳥山明さんが先日亡くなられました。個人的にはアラレちゃん世代ですが、代表作は何といってもマンガ『ドラゴンボール』ですよね? 一般的には、ドラマや映画のヒーローは「最後に必ず勝つ」というのが定番ですが、ドラゴンボール主人公の孫悟空は、「負けることもある」。でも、「絶対あきらめない」という展開が他の作品のストーリーと大きく違う点で、これが世界中のファンの心を魅了し、長きに渡ってヒットし続けてきた理由なのではないでしょうか?

ところでドラマやマンガにかかわらず、私たちは常日頃から勝ち負け、正解不正解、好き嫌い…など、物事や行いに何かと「白黒をつける」という行動に支配され過ぎているのではないかと思います。テストでも「○」か「✕」か、どちらかを決めたがり、昔よくあった「△」的な判定はどんどん排除されていくようで、古い人間としては少し寂しく感じています。

90年頃の流行語の一つに「ファジー(あいまい)」というのがありました。お風呂のお湯の「熱い」と「ぬるい」の間に、絶妙な「いい湯加減」の温度があるように、白と黒の間にあるビミョーな感覚を大切にしながら、毎日を楽しめたらいいなぁ~と考えています。だって、私たち人間はマシンではないのですから…。

「偶然」と「必然」

ずっと前に、「セレンディピティ」というお話をさせていただいたことがあります。幸運にめぐり合うのは単なる偶然でなく、「その人の能力」という考え方のことです。目先の失敗で凹まずに、常にプラス志向で考えることで幸運や成功が訪れる。今回は、「偶然」と「必然」についてのお話しです。身の周りで起きるさまざまな出来事で、「たまたま偶然」と思えることが多々ありますが、それって本当に偶然でしょうか?

関門海峡に生息する「平家ガニ」。その甲らは、まるで人が嘆き怨むような模様で、壇ノ浦の合戦で滅亡した平家の亡霊が乗り移ったという言い伝えから、地元の人々に恐れられていました。ところが、1952年にアメリカの科学者が、怨霊を信じる地元の人々が、「顔に似た模様のカニが網にかかると、恐がって海に放つ」という行為が長年繰り返されたために生き残るチャンスが増えて、人の顔に似て来たのだという説で大きな話題となりました。これを「人為選択的進化論」と言い、平家ガニの甲らの恐い顔の模様は、「偶然ではなく必然できた」という学説です。良いことも悪いことも、「たまたま偶然ではなく、私たちの日々の行動の結果で起こる必然の現象なんだ」と、あらためて考える今日この頃です。