すべての生徒に『スポット』を当てたい【代表北村の教育ちょこっとコラム】

特進館学院は8月末に新教室を拡大し、西日本最大級の学習フロアが完成。
その中に、安物ではありますが、YAMAHAの電子ピアノを1台設置しました。
もしかしたら、「なんで塾にピアノなんか必要あるの?」などと思う方がいるかもしれませんが、実はこれには私なりのこだわりがあるのです。
ここは進学塾ですから、「勉強が得意な生徒」には、おのずとスポットが当たります。もちろん、成績上位でなくても、「すごく伸びた」生徒にも、授業や掲示物などでできる限りスポットを当てています。また、年に2~3度、アイススケートなどのスポーツ系イベントや肝だめし大会を実施し、「スポーツが得意」、「度胸がある」生徒でも、スポットが当たるように努力をしています。今回の電子ピアノは、このような試みの中で、歌や楽器など、「音楽が得意」な生徒も、時にはスポットを当ててあげたいと考えた上で設置しました。
たくさんの生徒にスポットが当たると、その子たちがプラスのオーラを発し、教室内が明るく前向きな雰囲気に包まれます。これが、特進館学院が常にこだわっている「空気」。だから、このような様々なシーンを通じて、私たちはできる限りすべての生徒にスポットを当てたいと考えているのです。

『フォロー』と『アシスト』の違いは大【代表北村の教育ちょこっとコラム】

今回は、仕事や人生における「フォロー」と「アシスト」の違い。小田真嘉さんの言葉からの引用です。
仕事も人間関係も人生も、誰かのフォローに追われている人と誰かのためにアシストできる人とでは、成果も充実度も成長度もまったく違います。
そもそもフォローとは、「問題が起きたときの事後対応」。アシストとは、「道を切りひらくための先手の攻め」。フォローに追われてばかりいたら、対応に忙殺されて前向きに考えられなくなり、次第に停滞していく。アシストができるようになるには、必要な関連情報を習得し、方向と目的をハッキリさせて、自分の役目を見出す。相手の長所が発揮される環境と条件を熟知し、どんな時に相手の短所が出てしまうのかを心得る。相手の好みや判断基準を知っておく。
そのうえで、「今、何が起きているのか?」、「相手は、何を望んでいるのか?」、その望みの先にある「本人がまだ気づいていない潜在的な欲求は何か?」、「今、自分は何をするのが最善なのか?」を問いかけながら人と向き合い、前へ進んでいく。
何だか奥が深い感じですが、私たち大人は、子どもたちに対して、常に「フォロー」ではなく、「アシスト」ができるように意識をすべきなのでしょうね。

納得いかない『塾ナビ』のランキング【代表北村の教育ちょこっとコラム】

塾検索サイト大手の「塾ナビ」をご存知ですか?「○○塾 口コミ」でネット検索すれば必ずと言っていいほど出てくるアレです。ちなみに、三田市内での塾ナビランキングには、名だたる競合塾が上位を独占していますが、どの塾もランキングポイント(最高5ポイント)は3ポイントそこそこです。そこで、「特進館学院」を調べてみると、ランキングは悲しいことに「圏外」。なのに、口コミの評価はすべて4ポイント以上の高評価。
疑問に思って、全国の大手塾の塾長先生数名に問い合わせてみたところ、「塾ナビの会員になって、多額の上納金?を運営サイトに納めないとランキングには載らない」とのこと。
これっていったい何なのでしょう? かつて、「ぐるなび」や「食べログ」などのポイントを作為的に上げる業者が大きな社会問題となったことがありますが、同じ類と思います。
公正な評価基準ならまだしも、ランキングをお金で売買するという汚い手。何も知らない純粋な保護者が、今までこのサイトを信じて大切なお子様の塾選びを行っていたと考えると、ぞっとします。保護者を騙すこういうやり方って、私には納得いきません。
なぜなら、ランキング上位の各塾から特進館学院へ、たくさん生徒が移ってきますので…。(笑)

うまいもんはうまい!【代表北村の教育ちょこっとコラム】

関西の人が、この上なく料理のおいしい店を心の底から称賛する言葉のひとつに、「うまいもんはうまい!」というのがあります。ほんとうにうまい料理は、理屈抜きにこんな言葉が口に出る。私も大阪人の端くれとして、たいへん納得できる、わかりやすい言い回しです。
私たち特進館学院は、そんな進学塾を目指しています。ご父母や生徒たちから、「ええもんはええ!」と言ってもらえたら、この上なくうれしいですから!
そのために、私たちは「授業の質」にはこだわります。しかし、授業だけでは決して成績は上がりません。それ以上に、授業で学んだ内容をしっかり〝自習〟して、理解を定着させることが、最も重要な学習方法であると考えています。
そのために、「楽しく通塾できる環境づくり」や「長時間自習していても、疲れを感じさせない空間づくり」、「気がねなく、先生と生徒が会話できるムードづくり」などにも、一生懸命力を注いでいます。これらの努力は、全国のどんな塾にも劣らないと自負しています。
このような学習環境への取り組みをあわせて、〝塾の空気〟と呼びます。私たちは、そんな〝空気〟を大切にしながら、これからも、子どもたちの夢をかなえ続ける進学塾であり続けたいと考えています。

お母さん、誉めてください!【代表北村の教育ちょこっとコラム】

  先日、中間テストが終わった頃のお話し。ホールで中3のある生徒に、「すごい!5教科合計で50点以上も上がったやん」と称賛し、その後に、「お母さん、喜んだやろ!」と話しかけたところ、彼女から、「お母さん、『70点以上の教科がないからあかん』って言ってた」という返答が返ってきました。
確かに、彼女は決してお勉強が得意な生徒ではありません。5教科の平均点は50点そこそこ。だから、この春特進館に転塾し、中間テスト前は毎日のように自習室でがんばって、わからない事項は必ず質問に来てくれました。そして、見事に60点以上の平均点を勝ち取ったのです。なのに…。
彼女からの悲しい返答を聞いたとき、私は、「このお母さんって、この子が次の期末で70点平均を取っても、『80点ないからあかん』っていうのだろうなぁ…」という思いが、頭の中をよぎりました。
お母さん、お願いです!子どもたちは誉められて伸びるのです。塾の先生なんかより、子どもたち自身が一番誉めてもらいたい相手は誰なのかを、よく考えていただき、たとえ1点でも上がった教科があれば、悪い教科に目をつぶってでも、とにかくオーバーアクションで、我が子を誉めてあげてください。「すごい」、「やったね」、「うれしい」…。言葉は何でもかまいません。照れくさいなんて言わずに…。

「デジタル教科書」2020年度導入【代表北村の教育ちょこっとコラム】

子どもが学校で使う教科書をタブレット端末などに収めた「デジタル教科書」について、文部科学省の専門家会議は22日、2020年度に導入する案を示した。現在は副教材の扱いだが、文科省は17年度にも法改正して正式な教科書と位置づける方針。導入後しばらくは紙の教科書と併用する。音声や動画を活用することで、学習効果を高めることが期待できるという。紙の教科書のように無償化しない見通しで、家庭や国・自治体の負担が課題になる。教員の指導力向上なども欠かせない。専門家会議は16年末までに最終報告をまとめる。
学校教育法は、小中高校生は国の検定に合格した教科書を使う義務があると規定。デジタル教科書の正式導入には法改正が必要になる。文科省は小学校で英語が正式教科になる20年度に導入することで、発音の学習などでの活用もめざす。将来的に学習効果があると認められれば、デジタル教科書を主な教材として使うことも可能にする。どんな分野で教育効果が大きいかや、視力など健康への影響も検証する。教科書は数年に一度、国の検定を受ける。デジタル教科書については、検定に合格した紙の教科書の内容を、そのまま載せている場合は検定を受ける必要はない。音声や動画も検定の対象外とする。企業による端末や関連教材の開発、教室の無線LAN整備なども加速しそうだ。調査会社のシード・プランニング(東京)は15年度に52億円だった教育用タブレットの市場規模が、20年度には2120億円に拡がると予測している。

「定期テストは大量の提出物」

定期テストが近付くと、塾で学校の教材を使った学習に打ち込む中学生が増える。 ワークやプリント、ノートなどを期限までに提出する必要があるからだ。しかし、 そのボリュームが半端じゃない。国語の試験範囲は、教科書約 30 ページ分でも、 課題は問題集と漢字ドリルあわせて約 50 ページ分に文法プリント3枚、他に授業 の感想なども。英語は、教科書約 40 ページをすべて写し、自習ノートとワークを 約 50 ページ、単語が 10 ページ。さらに数学・理科・社会。期末前は副教科も…。
生徒たちが提出物に真面目に取り組むのは、それが自分の通知表に直結することを 身をもって知っているからだ。これがいわゆる〝内申〟に響いてくる。
塾では、試験範囲や提出物から生徒の学習作業を計画し、テスト準備がはかどるよう配慮しているが、考え方 や覚え方から勉強の仕方まで細かく指示される今どきの学習方法には、ちょっと疑問を感じてしまう。
かつての、難しい仕組みや事項を無理矢理頭にたたき込んで、当日勝負するスリリングな感覚と、的中した時 の達成感を味わえる学習方法は、今や「過去の遺物」となってしまったのだろうか。そんな指示に従いながらも、 一生懸命学習に打ち込む生徒たちが、かわいそうに思えてしまう今日この頃である。

「子どもたちの将来が見える…?」【代表北村の教育ちょこっとコラム】

30 年以上子どもたちの指導にあたっていると、彼らの「将来がちらっと見えてしまう」ことがよくあります。 当学院の年間スケジュールで、『やる気UPセミナー(年 2 回程度実施)』という恒例行事があり、私はその中 でよく生徒たちに、「君たちは、将来どんな職業に就きたい?」という質問をします。 子どもたちの回答は、現実的なものから壮大(?)なものまで多種多様。しかし、 それらは大きく 3 つに分類されることがわかります。
一つ目は、『リーダー職』。総理大臣・社長・監督などの「指導者」になりたい というもの。二つ目は、『クリエーター職』。建築家・科学者・アニメーターなど の「ものを創る仕事」。最後に『オペレーター職』。事務職・整備士・ドライバー など、「指示に従って働く仕事」となります。
どれが良い悪いという区別はないのですが、それぞれの生徒によって、質問の言い方には共通点があります。 リーダー職の生徒は、「○○していいですか?」と決め打ち。クリエーター職の生徒は、「どちらがいいですか?」 と選択を求める型。オペレーター職の生徒は、「どうしたらいいですか?」と、私たちに答えを求める型です。 彼らの言葉で、「将来がちらっと見える」。何だかちょっとおもしろいと思いませんか?

「視力が過去最悪 スマホが原因か?」【代表北村の教育ちょこっとコラム】

子どもたちの視力低下が止まらない。文科省がまとめた2015年度の学校保健統計調査によると、裸眼視力が「1.0未満」の小学生の割合は30.9%と過去最高になった。幼稚園児も増加傾向で、中高生は半数を超えている。専門家はスマホや携帯ゲーム機などの長時間利用が視力の低下の一因とみている。
1.0未満の小学生の割合は、調査を始めた1979年度は17.9%だったがその後は増え続け、12年度からは毎年30%を上回っている。幼稚園児も79年度の16.4%から15年度は26.8%に。ピークの08年度(28.9%)は下回ったが、依然として高水準だ。中学生は54.0%、高校生は63.7%だった。
日本小児眼科学会の前理事長で川崎医療福祉大の田淵昭雄名誉教授は「幼い頃からスマホなどの画面を長時間近くで見ていることが原因。家庭内でのルールを作ったり、なるべく外で遊ばせたりして、目を酷使させないでほしい」と指摘する。
一方、虫歯のある子どもの割合は改善傾向が続く。高校生は52.4%で過去最低を更新。幼稚園児は36.2%、小学生50.7%、中学生40.4%で、いずれも前年度より減少。70年頃は90%以上の子どもに虫歯があったが、学校での歯磨き指導や家庭での習慣づけが効果をあげているという。年齢別で虫歯のある割合が、最も高かったのは、9歳(57.6%)、最も低かったのは5歳(36.2%)だった。

「火事場の馬鹿力」【代表北村の教育ちょこっとコラム】

今からン十年前、中学1年生の夏に家族で香川の金刀比羅宮に旅行に行った時の出来事。夕食まで少し時間があったので、兄弟3人で土産物屋さん街をぶらぶら回っていると、にわかに焦げ臭いにおいが漂ってきました。よくみると、向かいのお店の奥から煙が出ています。「火事だ!」という大きな声。すぐに、まわりから消火器を持った人が数人集まってきたのですが、消火器が使えない。たちまち炎は大きくなり、火の手はお店の2階にまで拡がっていきました。
そして、「2階におばあちゃんが!」という女性の叫び声。でも、まわりは何もできずに狼狽するばかり。…その時です! そのおばあちゃんが一人で階段を降りてきたのです。それも何と大きなタンスを抱えて。結果、この火事でお店は全焼しましたが、幸いケガ人は出ませんでした。
あとで聞いたのですが、そのおばあちゃんは、命より大切な嫁入り道具の着物の入ったタンスを、どうしても見捨てられなくて、ものすごいパワーが出たようです。これぞ「火事場の馬鹿力」。授業などでたくさんの課題を与えると、「もう死んでしまう」とか「頭が爆発する」とか言う生徒がいますが、そんな子たちに私はこのおばあちゃんの話をします。「君たちの力に、限界なんてないんだ!」と。