特進館通信vol.143 9月号
【高校部】特進館通信vol.143 9月号
失敗は、進化の母
みなさんご承知の通り、マイナンバーカードをめぐる様々なトラブルのニュースが、日々賑わいをみせ、「こんなカードを使っても本当に大丈夫?」と、不安に感じる人も多いのではないでしょうか。行政の対応が遅いこともありますが、トラブルの大方はヒューマンエラーが原因です。厚労省は、マイナ保険証の誤登録が2021年10月~22年11月に7312件あったと発表。これをメディアが、「7312件も誤登録があった」と大々的に報道し、カードシステムに無知な人が返納。それをまたメディアがネガティブ報道するという始末。しかし、カード交付数8997万件(5月時点)中の誤登録の割合はわずか「0.008%」=「12500件に1件のミス」が実状で、これは宝くじの高額当選レベルの確率です。私はむしろ、「役所の人たちは、よくがんばった」と称賛してあげてもよい成績ではないかと考えています。
人々は常に「無謬性(=ノーミス)」を追求しますが、人間の行うことに完璧はありません。むしろ、人類はこのような誤りを犯すたびに悩み苦しんで、それを教訓としながらさまざまな研鑽努力を繰り返して成長し、今なお「進化」を続けることができているのだと思います。
「失敗は、進化の母」。だから、ミスは自分の糧にして、毎日ポジティブに生きていきましょう!
特進館通信vol.142 8月号
【高校部】特進館通信vol.142 8月号
月間スケジュール 2023年7月~2023年10月
「法」のもつ意義
「法」のもつ意義はさまざまです。法は社会の秩序を維持するための枠組みとして存在し、法によって、権利や義務・禁止事項が明確化されることで、個々の行動が社会に与える影響を制約することができ、これによって、社会の安定や公共の利益が守られるのです……と、少々固苦しい書き出しになってしまいました。(汗) 法とは、国が定める「法律」や自治体の「条例」のこと。企業や組織の「規定」・「規約」、村の「掟」なども、広い意味で法と考えてよいのかもしれません。大ざっぱに言うと、法もある種の「ルール」です。
では、何のために法やルールは存在するのでしょうか? 多くの人は、「守らない人を取り締まるため」とか、「反した人に罰を与えるため」と答えるのでしょうが、私はそうではなく、法で「してはいけないこと」を定めることによって、「できることを明確化する」ためであると考えています。つまり、「法に定まっていないこと」=「してもよいこと」なのです。世の中に、法の代わりに、「してもよいことリスト」しかなかったとすれば、私たちの生活や行動は極端に制限されてしまうはずです。
家庭にもいくつかのルールがありますよね。それらは「やっていいこと、いけないこと」を区別し、家族間をスムーズに回していくための潤滑油だと考えてみてはいかがでしょうか?