かなえる夢と、かなえない夢

「子どもたちの夢をかなえる進学塾」。実は、夢には2種類あるのをご存じですか?

一般的に、夢というものは「将来は○○になりたい」、「我が子を○○にしたい」など、いくつかの目標を達成した結果として実現できる、人生の最終目標だと考えています。しかし、そのような夢は実現すると同時に夢ではなくなってしまう。これが1つ目の、「かなえる夢」です。だから、かなえる夢はなるべく大きく描いてほしいし、その夢がかなったら、すぐに新たな夢を見つけて、さらなる高めを追求していってほしい。

それに対して、もう一つの夢は「かなえない夢」です。「翼で自由に空を飛びたい」、「ほしいものが何でも手に入る」、「世界を征服する」などのように、現実的ではなく、かなう可能性は限りなく低い壮大な夢。それでも追い求めることで自らの情操を拡げ、心を豊かにしてくれるもの。かなわなくても、落ち込むことはありません。

これら2つの夢を上手に使い分けて、日々の暮らしを努力しながら力強く生きる。それが私たちに与えられた大切なミッションではないでしょうか? そうすれば、世の中がもっと明るく幸福に回転し、悲しい事件やつらい出来事などはもっともっと少なくなる…かも、と一人思い願うきょうこの頃です。

キンシ、キンシは禁止したい!

得てして大人というものは、子どもたちに「○○はダメ」、「××をしてはいけません」、「△△禁止」などと、ついつい発してしまう愚かな生き物。私はこのような一方的な大人のことを、『禁止主義者』とか『キンシマン』と言って冷視するようにしています。彼らは、常に子どもたちや部下、家族などに厳格な規律を強要し、何かにつけてノーを突き付ける大人たちのことですが、はたしてそれってほんとうに教育と言えるのでしょうか? あえて「痛い思い」をして、初めて学習できることもたくさんあるはずです。その経験が、大人になってからだと、取り返しのつかないことになりかねないと思います。

有名な会津の〝什(じゅう)の掟〟。「年長者の言うことに背いてはなりませぬ」、「虚言をいふ事はなりませぬ」等々…。先人の大切な教えですが、できれば現代の子どもたちには、「なりませぬ」ではなく、「…しましょう!」などの肯定的な言葉で伝えてあげたいもの。

私たちは、子どもたちに過剰な規則を強要したリ、禁止教育で縛ったりするのではなく、一人ひとりの個性を重視し、成功体験だけではなく、時には失敗も経験させることこそが、本物の教育であり、現代の子どもたちに必要なやり方であると考えています。

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