たとえば、牛乳は近くのコンビニかスーパーで買いますよね。では、スーツやバッグを買うときはどうでしょう? たぶん、スーパーではなく、休日などに時間と交通費を費やして、都会の大きなデパートへ行って、じっくりと選びたい方が多いのではないでしょうか?
一般に塾の商圏(通塾エリア)は、「半径2km」程度といいます。これは、自転車や徒歩で十分通える距離。ところが、特進館学院の塾生は、「半径25km」のエリアから通ってくれていて、自転車や徒歩は2割未満。本来なら、このエリアに10数か所の分教室があってもおかしくないのですが、ご承知の通り『1教室』です。
牛乳はコンビニで買うのに、スーツはデパートで買う理由は、多少遠くても〝妥協せずに自分に一番合う良い商品を選びたい〟からだと思います。私たちは、そんな「こだわり」を持つみなさんに選んでいただけるような、『デパート型の進学塾』を目指しています。「遠くから時間をかけて通っても、それだけの価値がある」と言っていただけるような存在となるため、これからも真摯に努力を続けていきたいと考えています。
昨年の緊急事態宣言が発出された頃に、世間で「オンライン飲み会」などのリモートイベントが一時流行しましたが、ほどなくして、それらをあまり耳にしなくなった理由をご存知ですか?
コロナ禍が未だ収束しない現状下、人類は「新しい生活様式」という旗印のもと、テレワークやリモート会議・面会などに努めてきました。確かに、会わなくてもできる事象が多々あることに気付きましたが、それらに依存し続けると、いつか私たちは「人間らしさ」を失い、破綻するのではないかと考えています。
レストランの料理がおいしいのは、その食べ物だけでなく、場の雰囲気などがスパイスとして効いているから。塾だと、単に授業だけでなく、先生との会話や声援などの通じ合い、清潔で居心地の良い空間提供などが相まって、やる気と成績向上が叶うもの。特進館学院や特進館予備校で、面談と設備を重視するのもその所以。ですから、「オンラインで、用さえ足せればいい」という無機質な考え方が蔓延すると、仕事や学習に必要な「潤滑油(=絆)」が枯渇し、人類の終わり(AIに支配されるような)の始まりが訪れると思います。
「教育のデジタル活用は30~40%に留める」ことが私たちのポリシー。これからも、オンラインなどを有効利用しつつ、子どもたちと「心の通う温かい対面指導」を続けてまいります。
スマホに突然のニュース記事。「大手学習塾Rに同業19社が抗議。悪質勧誘・合格者水増しを内部告発される」。塾の事件とは思えないおどろおどろしいタイトルに仰天。内容を読んで、怒りで体温が急上昇。この塾は昔から、中身がないので「講習会無料」のキャッチコピーで集客するという、破廉恥な営業術を塾業界に蔓延させた神奈川の大手塾。組織ぐるみの悪質勧誘と大規模な合格実績改ざんが、勇気ある社員の内部告発によって明るみに出たのですが、何とこれが2度目の出来事。でも、塾の大部分は真面目に誠実に取り組んでいます。そんな私たちの良識を踏みにじる彼らの行為は絶対に許せません。
ここ数日、同類の「無料」を売りにしている近隣塾から特進館の冬期講習受講申込が相次いでいます。移籍の理由は、「オンライン授業で多クラスをまとめて100名規模の大人数で講義」。コロナ渦中をよいことに、遠隔で多地域の生徒を都合よく集約して人件費を大幅に削減。一部の教師にだけ授業をさせるのは、「利益第一主義」の荒手法ですが、良識ある塾は絶対にやらない〝禁じ手〟です。悪質勧誘や合格実績改ざんと同様の大罪です。
かしこい保護者は、このようなあざとい手には引っ掛からない。そんな現実を今、身をもって経験し、なぜか心が安らいでいるきょうこの頃です。