優しさを大切にしたい・・・

突然ですが、問題です! 「学習塾」・「病院」・「ビジネスホテル」の共通点って何かわかりますか? …難しいですよね。答えは、いずれも『弱者ビジネス』という点です。

弱者ビジネスというのは、「できれば利用したくないけれど、仕方なしに利用する」という類のお仕事。たとえば、「行きたくないけれど、歯が痛いので仕方なしに行く歯医者」や「出張の仕事が終わって家に帰りたいけど、最終に間に合わないので仕方なく泊まるビジネスホテル」などが挙げられます。

学習塾も同様に弱者ビジネスです。「自力で学習して志望校に合格したいけれど、それができないので、高い学費を払って仕方なしに塾に通う」。これらを、『必要悪』などと罵る人もいますが、ここ数十年の努力によって、塾も病院もビジネスホテルも、殺風景な施設から、心安らぐ温かい空間へと、大きく変貌しました。

塾を頼りにして、通っていただける方々の多くは、「何としても合格させたい」、「成績を上げたい」といった、みなさん切実な思いをもっています。ですから私たちは、そんなみなさんの思いを真摯に受けとめ、添い遂げることのできる、『優しさを大切にする教育サービス』をしっかりと実践していきたいと考えています。

『がくりょく』をつける

ご家庭でぜひお子様にしてあげてほしいこと。それは『がくりょく』をつける、ということです。「塾が何を今さら」と思われるかも? 私が申し上げたいのは『学力』ではなく『顎力』、つまり「アゴの力」なのです。「最近の子どもは頑張りがきかない」とよく言われますが、「頑張れない」、つまり歯を食いしばって我慢することができずすぐに諦めてしまう。この原因に、ピザやハンバーグ・スパゲティなどの柔らかい食べ物ばかりを口にして育つために、アゴの力が発達しない。だから、学習も粘り強く頑張ることができない…というのがあるようです。

たとえば、公教育などでマスコミを騒がせたワードを時代別に並べてみると、『不登校』、『いじめ』、『キレる』、『恐喝』、そしてたまに『殺傷事件』など、どんどんエスカレートしていくのが懸念されますが、これらの社会問題はすべて子どもたちの『顎力』つまり『我慢する力』の欠乏に負うものではないでしょうか? 昔の子どもは平気で1分間以上は息を止めることができたのに、今では30~40秒続く子どもすらあまりいない、というのが実状です。体格は明らかに良くなっているのに、まさに『顎力』が低下している証拠だと考えられます。たまには、フランスパンや、堅焼煎餅・チャイナマーブルなどをかじってみるのもいいのではないでしょうか?

親から子への「声かけ変換表」

ある小児科の先生が作った、親から子への「声かけ変換表」をご紹介します。

①いいかげんにしろ!⇒あと何分で終わる?

②ちょっと待って!⇒あと○分待って

③うるさい!⇒声を「これくらい」にして

④走るな!⇒歩こうね

⑤危ない!⇒止まってね

⑥早くしなさい!⇒○分で終わればスゴイ

⑦早くお風呂を出なさい!⇒夕飯は唐揚げだよ

⑧だから言ったでしょ!⇒どうすればよかった?

⑨何度言ったら分かる!⇒どうしたら良い?

⑩拾って!⇒逃げちゃった~

⑪あ~あ、もう!⇒拭けば大丈夫だよ(対処法を)

⑫いつになったらやるの?⇒何時からやる予定?

⑬もう帰るよ!⇒あと10秒待ってるね

⑭やめなさい!⇒やめられたね

⑮痛くないよ⇒痛かったよね(共感する)

⑯そんなこと言うな!⇒イヤなんだね

⑰もう知らない!⇒どうすればいいか教えて

⑱迷惑だからやめろ!⇒(迷惑の具体的な理由で諭す)

⑲コラぁ!(爆発)⇒(事前に)今、堪忍袋2つ目だぞ!(コミカルに)

⑳何やってるの!⇒大物だね~!

コロナや水害など。相変わらず暗いニュースが多い中で、家の中が明るくなるような、温かい言葉ですよね。

私も人の親として、参考にしていきたいと思います。