人それぞれの「価値観」

先日、お気に入りのラーメン屋で「ここのラーメンは最高にウマいので、テレビとかに出たらもっと繁盛しますよ!」と、店長に薦めたら、「そういう短絡的なお客は、決して常連にはならないので興味はない」と即否定されてしまいました。もし自分が店長なら、儲かるのですぐに取材を受け入れるかと…。人にはいろいろな考え方があるのだな~と、妙に納得。また、私が学生の頃、アルバイトしていた会社社長の「がんばったらお前らも社長にしてやるゾ」という激励で、私はメチャメチャがんばりましたが、当時の半数以上のメンバーは、その言葉に何の関心も示していない様子でした。

人は、それぞれに「価値観」を持っています。望むものと望まないもの、欲しいものと欲しくないもの…が人によって異なります。ですから、仮に自分がとても良いと感じても、その価値観を一方的に人に押し付けると、最悪人間関係が壊れる危険性があります。

ひとりの人間ができることなど些細なもの。人間は、周囲にいるたくさんの人々の力に支えられて生きている弱い生き物。だから、自分のことを支えてくれる人々の価値観を慮りながら、思いやりのある人間関係を築いていくことこそが大切な生き方であると、しみじみ思う今日この頃です。