202310特進館通信 144号
【高校部】特進館通信vol.144 10月号
不祥事を隠す経営者の愚
ネットやテレビのニュースなどで毎日のように世間を騒がせているのが、有名人や大企業における不祥事報道です。大手中古車販売会社の不正事件、大手芸能事務所の性加害事件、大学部員の不祥事等々…、枚挙にいとまがありません。
人が行うことに、失敗はつきものです。失敗をしない人間など、私は、米倉涼子以外には聞いたことがありません。(笑) 過ちを犯してしまったこと自体、結果的に元には戻せません。しかし、多くは起こした不祥事よりも、隠蔽・情報操作・自己中心的発言など、「起こした後の対応の不誠実さ」で大きな批判を浴びることが、よくある傾向なのではないでしょうか。
お恥ずかしい話ですが、私も以前に経営していた進学塾(特進館学院ではありません)で、いくつかの不祥事がありました。警察や裁判所のお世話になるくらいの、塾の存亡に関わる大事件もありました。そんな時に必ず私が行ったのは、迷わずに「すべてを即日包み隠さず公開し、誠意をもって謝罪する」ことと「心のケアに努める」。ただただそれだけでした。
隠蔽や情報操作などは必ずバレて、バッシングはそれ以上に拡がります。経営者たちは、なぜそのことに気付かないのでしょうか? ほんとうに愚かで、同じ日本人として悲しくなります。