学校週6日制 賛成74%・反対18%【代表北村の教育ちょこっとコラム】

我ら下村文科大臣が、公立校の授業を週6日制へ戻す検討を始めました。授業時間を確保し、学力向上を図ることが狙いです。調査では、6日制に賛成派が74%と反対派の18%を大きく引き離しました。賛成の理由は、「5日制では授業時間が足りない」「自分たちが子供の頃は6日制」「6日制の私立との格差が縮小する」が上位を占め、反対の理由は、「学力が向上すると思わない」「世の中で週休2日制が広がっている」「家族だんらんの時間が減る」。賛成派の62%は「実施するなら小中高すべて」、「小中のみ」の折衷案も26%おり、実施形態では「毎週」が63%、「隔週」が31%となりました。
公立校の土曜が、月1回休みになったのは1992年。95年には隔週となり、2002年、「ゆとり教育」と批判された前学習指導要領の実施に合わせて完全5日制に移行しましたが、それからわずか10年余りで浮上した週6日制復帰論は、一連の脱・ゆとり教育路線の総仕上げともいえるでしょう。
とはいえ、反対派も指摘するように6日制で学力が向上する保証はありません。いざ実施となれば、不満も出そうですし、教員増も難しいなどの課題も山積します。
ここ20年ほど続いた教育行政の迷走で、最大の被害者は子どもです。歴史に耐えうる議論をとことん尽くしてほしいと思います。