一般的には、母親のほうが子どもと向き合う時間が長い家庭が多いため、夏休みくらいは協力したいと考える父親は多い。親子にとって、とてもよいことです。ただし、問題を子どもに教えるときは、できるお父さんほど、注意していただきたい。たとえば小学生の場合、算数の問題などを中学校で習う数学の考え方を使って、ぱっと解いてしまいがちだからです。スマートですが子どもは意味がわからず、手法だけを丸暗記してしまい、結果的に応用が利かないことになってしまいます。
できる父親こそ、塾のテキストや参考書をよく読むことから始められてはいかがでしょう。受験対策用教材も歴史を重ね、その内容は子どもが理解しやすいように入念に研究され工夫されています。読めばその細かな工夫がわかり、子どもの目線に合わせて教えることができるはずです。
また、これまでに受けたテストの分析も父親がやってあげるとよいことの一つだと思います。常日頃は目先の点数や偏差値に一喜一憂しがち。どこが弱点で、なにが理解できていないのかをしっかり分析して、効率の良い学習につなげてあげる。そして、子どもは復習してもすぐ忘れるということを前提にイライラしないことです。感情をぶつけても逆効果で、決してできるようにはなりません。
残り夏休みは両親も役割分担をして、効率的に子どもを応援する計画を立てていただいてはいかがでしょう?