今回は、志村けんさんを育てたドリフターズのいかりや長介さんが語った、奥の深~い言葉をご紹介します。
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強くなることはないです。弱い自分に苦しむことが大事なことなんです。人間は元々弱い生き物なんです。なのに、心の苦しみから逃れようとして強くなろうとする。強くなるということは、鈍くなるということなんです。痛みに鈍感になるということなんです。自分の痛みに鈍感になると、人の痛みにも鈍感になる。
自分が強いと錯覚した人間は、他人を攻撃する。痛みに鈍感になり、優しさを失う。いいんですよ、弱いまんまで。自分の弱さと向き合い、それを大事になさい。人間は弱いままでいいんですよ、いつまでも…。弱い者が手を取り合い、生きていく社会こそが素晴らしい。
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弱い人は、強い人を装う。強い人は、弱い人のフリをする。もしかしたら、そんな「裏腹」なのかもしれませんね。ほんとうに強い人の共通点は、弱い人に優しく接することができることです。私たちのように教育に携わる人間は、その強さと優しさを忘れずに働き続けることが大切だと思います。