国立青少年教育振興機構(東京)が実施した調査で、日・米・中・韓各国の高校生の親子関係に関する意識の差が浮き彫りになる結果となりました。
昨年9~11月、4か国の生徒計7761人に調査。「親を尊敬しているか?」との質問に、「とてもそう思う」と回答した日本人生徒の割合は37.1%で4か国の中で最低だったそうです。最も尊敬度が高かったのはアメリカで70.9%。中国は59.7%、韓国は44.6%という結果で、米中の高校生の親に対する尊敬度と比較しても日韓、特に日本の子どもたちの意識が非常に低いという残念な結果があらためて顕著となりました。
「親が高齢となり、世話をすることになった場合どうするか?」の質問にも、「自分でしたい」と答えたのは日本人生徒が37.9%。こちらも中国の87.7%や韓国の57.2%を大きく下回る結果となったようです。
同機構の分析では、「明確な縦の親子関係が薄れ、友だちのような横の関係に変わりつつあるのでは?」とのことですが、日本の将来を占う上においても看過できない大きな問題ではないでしょうか?
「日本は世界で一番の国」であると信じ続けていた自分にとって、この結果はたいへんショックなものでした。私も2人の娘を持つ親。この機会に、親子のあり方について今一度考えてみようと思います。