新聞などの報道で、日々様々な数字が報道されますが、その中で、私たちがついつい惑わされてしまうものに、「平均」という数字があります。「平均□□」などという数字を見て、人は安心したり、焦ったり…。でも、この言葉が厄介な曲者なのです。
たとえば、「今回の英語の平均点は50点でした…」と聞くと、「50点前後の人が多かったんだ」と思いがちですが、実はクラスの半数が100点で、残りが全員0点(平均50点)ということもあり得ます。特に最近の子どもたちの学力分布は、以前の山のような形ではなく、できる子とできない子が多くて真ん中がない、「ふたこぶラクダ」形。これがいわゆる〝学力の二極化現象〟です。ニュース等でも、「格差の拡大」という言葉を最近よく耳にしますよね。大学・高校のレベル、生徒の学力レベルも二極化の一途をたどり、「真ん中」という概念はどんどん消えていきます。格差がどんどん拡がって二極化し、「平均」という言葉に惑わされていた下位層は、いずれ残酷に切り捨てられる…これが現実です。
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